週刊「1億人の平成史」


第37回

写真で見る平成史(2)

―― 定点撮影・流山おおたかの森 ――

 流山おおたかの森は、千葉県の北西部、流山市のつくばエクスプレスと東武野田線が交わる「流山おおたかの森駅」周辺の地域。江戸時代には軍馬育成のため作られた広大な放牧場「小金牧」の中央部になる「上野牧」が広がっていた。明治になって牧は廃止され農地として開墾された。準絶滅危惧種のオオタカの営巣地となっている森もあり、里山と田畑、果樹園が点在、広い空と緩やかな起伏に緑豊かな風景が見られた。

 2005(平成17)年8月、東京・秋葉原と国際科学技術都市・つくばを最速45分で結ぶつくばエクスプレスが開業。沿線は東京都心と直結したことで、急速に開発が進み、地域はその姿を変えている。

(撮影:髙橋勝視)

流山市十太夫

住宅用地として整備が進んだ流山市十太夫地区 2008(平成20)年9月27日

大堀川沿いに大型マンションの建築が進む 2010(平成22)年8月9日

戸建て住宅が建ち並ぶ街に生まれ変わった 2018(平成30)年4月2日

流山おおたかの森駅北口

区画整理事業で商業地となった「つくばエクスプレス」の高架に隣接する駅の北西側  2010(平成22)年6月7日

一軒だけ残っていた民家も取り壊された 2015(平成27)年4月27日

建築中の複合ビルも目立つ 2018(平成30)年4月2日

小山小学校旧校舎

駅東口広場前にあった流山市立小山小学校の旧校舎とグラウンド。小学校は500メートルほど離れた十太夫地区に新築移転。旧校舎は2009(平成21)年3月末に閉鎖  2008(平成20)年8月

商業地となり区画整理が進む旧校舎跡地 2010(平成22)年7月19日

店舗・共同住宅が建ち並ぶ 2018(平成30)年4月16日